今回は行列の足し算と引き算のやり方について解説していきます。
と言っても、やり方としてはとてもシンプルで簡単なものなので気後れする必要はありません。
しっかり学んでいきましょう!
行列の足し算・引き算のやり方
足し算・引き算の例を見てみましょう!
次の二つの行列を考えます。
$$\boldsymbol{A} = \left[
\begin{array}{rrr}
-1 & 20 & 3 \\
4 & -5 & 600 \\
7 & 8 & -9
\end{array}
\right]$$
$$\boldsymbol{B} = \left[
\begin{array}{rrr}
4 & 3 & 10 \\
8 & 23 & 40 \\
1 & 14 & 8
\end{array}
\right]$$
行列での足し算・引き算は各成分を加える、または引くことで定義されます。
例を見ていただけるとわかる通り、今まで通りの足し算・引き算を各成分について行うだけなのでとてもシンプルですね。
ただ、一つだけ注意しておいてほしいのは、行列の足し算・引き算はすべての場合に行えるわけでは無いんです。
型が違うと足し算・引き算は出来ない
行列の足し算・引き算のやり方は先ほど紹介しましたが、行列の足し算・引き算は行列の型が等しい時しか出来ないんです。
例えば次の二つの行列は\(A\)が2×3行列、\(B\)が3×3行列と型が異なるため、足し算・引き算は出来ないんです。
$$\boldsymbol{A} = \left[
\begin{array}{rr}
-1 & 2 & 5 \\
4 & -5 & -2\\
\end{array}
\right]$$
$$\boldsymbol{B} = \left[
\begin{array}{rrr}
-1 & 20 & 3 \\
4 & -5 & 600 \\
7 & 8 & -9
\end{array}
\right]$$
これは行列特有の性質なのでしっかり頭に入れておきましょう!
まとめ:行列の足し算・引き算はシンプル!
さて、行列の足し算・引き算のやり方,そして計算ができない例についても見てきました。
思っていたよりもシンプルで簡単だったのではないでしょうか?
足し算・引き算は基本的な演算でとても重要なものなのでしっかり身につけておきましょう!